古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 418番

雲はみな

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

雲をすべて払いつくした秋風を、松に残して、月を見ることだ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2雲くも雲くもくもはははみなみなみな初句
  3. 3はらひはらひはらいはははてたるてたるてたる二句
  4. 4秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜををを三句
  5. 5松まつ松まつまつににに殘のこ殘のこのこしてしてして四句
  6. 6月つき月つきつきををを見み見みみるかなるかなるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時の歌。

雲をすべて払いつくした秋風を、松に残して、月を見ることだ。

意訳

秋風は雲をすっかり吹き払ったあと、松の枝に音を残して吹いている。その松風を聞きながら、澄んだ月を眺める。

語釈・文法注

はらひはてたる
すっかり払った。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・418番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りし時」(五十首歌を献上した時の歌)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、73頁(コマ46)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日