古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 417番

更くるまで

式子内親王(しょくしないしんのう)

夜が更けるまで眺めているからこそ悲しいのだ。もう心に深くとめるまい、秋の夜の月を。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
式子内親王
  1. 1更ふ更ふふくるまでくるまでくるまで初句
  2. 2ながむればこそながむればこそながむればこそ二句
  3. 3悲かな悲かなかなしけれしけれしけれ三句
  4. 4思おも思おもおもひもいれじひもいれじいもいれじ四句
  5. 5秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

夜が更けるまで眺めているからこそ悲しいのだ。もう心に深くとめるまい、秋の夜の月を。

意訳

夜更けまで月を眺めているから悲しくなるのだ。秋の夜の月のことは、もう深く思うまい。

語釈・文法注

思ひもいれじ
深く心にとめるまい。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・417番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、73頁(コマ46)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日