古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 413番

秋風に

藤原顕輔(ふじわらのあきすけ)

秋風にたなびく雲の切れ間から、漏れ出てくる月の光の、なんと澄みきっていることよ。

作者
左京大夫顯輔(藤原顕輔)
  1. 1崇德院すとくゐん崇德院すとくゐんすとくいんににに百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに初句
  3. 3たなびくたなびくたなびく雲くも雲くもくもののの二句
  4. 4絕た絕たたえええ間ま間ままよりよりより三句
  5. 5もれもれもれ出い出いいづるづるずる月つき月つきつきののの四句
  6. 6影かげ影かげかげのさやけさのさやけさのさやけさ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕崇徳院に百首歌を献上しました時の歌。

秋風にたなびく雲の切れ間から、漏れ出てくる月の光の、なんと澄みきっていることよ。

意訳

秋風に吹かれてたなびく雲の切れ間から、月の光がさっと漏れ出てくる。その光のなんと清らかなことか。

語釈・文法注

絕え間
切れ間。
さやけさ
清らかに澄んでいること。

和歌

作者
藤原顕輔(ふじわらのあきすけ) 1090–1155
藤原顕季の子で、清輔の父。崇徳院の命で六番目の勅撰集『詞花和歌集』を撰んだ。六条藤家の歌学を確立した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・413番
歌体
短歌
状況
詞書「崇德院に百首の歌奉りけるに」(崇徳院に百首歌を献上しました時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

顕輔の『久安百首』の歌。百人一首79番。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、72頁(コマ46)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日