古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 406番

心こそ

源道済(みなもとのみちなり)

心がさまよい出てしまったことだ。秋の夜の夜更けの月を、ひとりで見た時から。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
源道濟(源道済)
  1. 1心こころ心こころこころこそこそこそ初句
  2. 2あくがれにけれあくがれにけれあくがれにけれ二句
  3. 3秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの三句
  4. 4夜よ夜よよ深ぶか深ぶかぶかききき月つき月つきつきををを四句
  5. 5ひとりひとりひとり見み見みみしよりしよりしより結句

引用の仕方

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現代語訳

心がさまよい出てしまったことだ。秋の夜の夜更けの月を、ひとりで見た時から。

意訳

秋の夜更けにひとりで月を眺めてからというもの、心が体から離れてさまよい出てしまったかのようだ。

語釈・文法注

あくがれにけれ
心がさまよい出てしまった。「こそ」の結びで已然形。

和歌

作者
源道済(みなもとのみちなり) ?–1019
源方国の子。筑前守などを務め、大宰少弐として任地で没した。漢詩文にもすぐれた。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・406番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

係り結び
係り結び。
倒置法
倒置法。

解説

道済の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、71頁(コマ45)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日