古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 405番

いづくにか

大江千里(おおえのちさと)

いったいどこで今夜の月が曇るだろうか。小倉の山も、その名を変えるのではないだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
大江千里
  1. 1いづくにかいづくにかいずくにか初句
  2. 2今宵こよひ今宵こよひこよいののの月つき月つきつきののの二句
  3. 3曇くも曇くもくもるべきるべきるべき三句
  4. 4小倉をぐら小倉をぐらおぐらののの山やま山やまやまももも四句
  5. 5名な名ななをやかふらむをやかふらむをやかうらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

いったいどこで今夜の月が曇るだろうか。小倉の山も、その名を変えるのではないだろうか。

意訳

今夜の月はあまりに明るく、どこにも曇る所などない。「小暗い」という名の小倉山も、今夜ばかりは名を変えるだろう。

語釈・文法注

小倉の山
「小暗し」を響かせる。

和歌

作者
大江千里(おおえのちさと) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
参議大江音人の子。漢学に通じ、寛平六年(894)に、漢詩の句を題にして和歌を詠んだ『句題和歌(大江千里集)』を宇多天皇に献上した。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・405番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

千里の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、71頁(コマ45)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日