古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 404番

憂身には

慈円(じえん)

つらいわが身には、眺めるかいもないことだ。心の中で曇ってしまう秋の夜の月は。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2憂身うきみ憂身うきみうきみにににははは初句
  3. 3ながむるかひもながむるかひもながむるかいも二句
  4. 4なかりけりなかりけりなかりけり三句
  5. 5心こころ心こころこころににに曇くも曇くもくもるるる四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

つらいわが身には、眺めるかいもないことだ。心の中で曇ってしまう秋の夜の月は。

意訳

秋の夜の月は澄んでいるはずなのに、つらい思いを抱えた私には、心の涙で曇って見え、眺めるかいもない。

語釈・文法注

憂身
つらいわが身。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・404番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ・倒置法
三句切れ・倒置法。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、71頁(コマ45)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日