古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 403番

秋の夜の

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

秋の夜の月が雄島の海の上の空に照り、明け方近く、沖の釣り舟が見える。

作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、海邊月かいへんのつき海邊月かいへんのつきかいへんのつきををを詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよののの初句
  3. 3月つき月つきつきややや雄島をじま雄島をじまおじまののの二句
  4. 4あまのあまのあまの原はら原はらはら三句
  5. 5明あ明ああけがたけがたけがた近ちか近ちかちかききき四句
  6. 6沖おき沖おきおきののの釣舟つりぶね釣舟つりぶねつりぶね結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕和歌所の歌合で、「海辺の月」という題で詠んだ歌。

秋の夜の月が雄島の海の上の空に照り、明け方近く、沖の釣り舟が見える。

意訳

秋の夜の月は雄島の空を渡り、もう明け方が近い。月の光に照らされた沖に、釣り舟が浮かんでいるのが見える。

語釈・文法注

雄島のあまの原
雄島の上に広がる空。「あま」に「海人」を響かせる。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・403番
歌体
短歌
状況
詞書「和歌所の歌合に、海邊月を」(和歌所の歌合で、「海辺の月」という題で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、71頁(コマ45)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日