古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 395番

深からぬ

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

山深くない人里近い山の庵の寝覚めでさえ、さぞかし木の間から見る月は寂しいことだ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1八月十五日夜はちぐわつじふごにちのよ八月十五日夜はちぐわつじふごにちのよはちがつじゅうごにちのよ、、、和歌所わかどころ和歌所わかどころわかどころののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、深山月しんざんのつき深山月しんざんのつきしんざんのつきといふことといふことということををを詞書
  2. 2深ふか深ふかふかからぬからぬからぬ初句
  3. 3外山とやま外山とやまとやまののの庵いほ庵いほいおののの二句
  4. 4寝覺ねざめ寝覺ねざめねざめだにだにだに三句
  5. 5さぞなさぞなさぞな木こ木ここののの間ま間ままののの四句
  6. 6月つき月つきつきはははさびしきさびしきさびしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕八月十五日の夜、和歌所の歌合で、「深山の月」という題で詠んだ歌。

山深くない人里近い山の庵の寝覚めでさえ、さぞかし木の間から見る月は寂しいことだ。

意訳

人里に近い山の庵で寝覚めても、木の間から見る月はこんなに寂しい。まして深い山の月はどれほど寂しいことだろう。

語釈・文法注

外山
人里に近い山。
さぞな
さぞかし。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・395番
歌体
短歌
状況
詞書「八月十五日夜、和歌所の歌合に、深山月といふことを」(八月十五日の夜、和歌所の歌合で、「深山の月」という題で詠んだ歌)。

解説

良経の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、69頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日