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新古今和歌集 巻第四 秋歌上 394番

時しもあれ

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

ちょうどその時、古里の人からは便りもなくて、深い山の月に秋風が吹いている。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1建仁元年けんにんぐわんねん建仁元年けんにんぐわんねんけんにんがんねん三月やよひ三月やよひやよい歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、山家秋月さんかのしうげつ山家秋月さんかのしうげつさんかのしゅうげつといふといふという事こと事ことことをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりしりしりし詞書
  2. 2時とき時ときときしもあれしもあれしもあれ初句
  3. 3ふるさとふるさとふるさと人びと人びとびとははは二句
  4. 4音おと音おとおともせでもせでもせで三句
  5. 5深山みやま深山みやまみやまののの月つき月つきつきににに四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞぞぞ吹ふ吹ふふくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕建仁元年三月の歌合で、「山家の秋の月」という題で詠みました歌。

ちょうどその時、古里の人からは便りもなくて、深い山の月に秋風が吹いている。

意訳

山の庵で秋の月を眺めている。古里の人からは何の便りもなく、ただ秋風だけが吹いている。

語釈・文法注

時しもあれ
ちょうどその時に。
音もせで
便りもしないで。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・394番
歌体
短歌
状況
詞書「建仁元年三月歌合に、山家秋月といふ事をよみ侍りし」(建仁元年三月の歌合で、「山家の秋の月」という題で詠みました歌)。

解説

良経の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、69頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日