古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 392番

ながめつゝ

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

眺めながら思いやるのも寂しい。月の都の明け方の空は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1ながめつゝながめつゝながめつつ初句
  2. 2思おも思おもおもふもさびしふもさびしうもさびし二句
  3. 3久方ひさかた久方ひさかたひさかたののの三句
  4. 4月つき月つきつきののの都みやこ都みやこみやこののの四句
  5. 5あけがたのあけがたのあけがたの空そら空そらそら結句

引用の仕方

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現代語訳

眺めながら思いやるのも寂しい。月の都の明け方の空は。

意訳

有明の月を眺めながら、月の都の明け方はどんなだろうと思いやる。きっと寂しいことだろう。

語釈・文法注

月の都
月にあるという都。『竹取物語』のかぐや姫の故郷。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・392番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、69頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日