新古今和歌集 巻第四 秋歌上 391番
ことわりの
もっともなことだという秋の悲しさにはこらえきれない涙であることよ。月の桂も色が変わる光の中で。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
もっともなことだという秋の悲しさにはこらえきれない涙であることよ。月の桂も色が変わる光の中で。
意訳
秋が悲しいのは当然のことだが、それにしてもこらえきれずに涙がこぼれる。月の中の桂も紅葉するという秋の光の中で。
語釈・文法注
- ことわり
- 道理。もっともなこと。
- 月の桂も
- 月の中の桂の木も(紅葉して)。
和歌
- 作者
- 俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・391番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
解説
俊成女の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、69頁(コマ44)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日