古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 377番

風わたる

藤原有家(ふじわらのありいえ)

風の吹きわたる浅茅の葉末の露にさえ、宿りきることのない宵の稲妻よ。

作者
藤原有家朝臣(藤原有家)
  1. 1攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじん攝政太政大臣せつしやうだいじやうだいじんせっしょうだいじょうだいじんののの家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2風かぜ風かぜかぜわたるわたるわたる初句
  3. 3淺茅あさぢ淺茅あさぢあさじががが末すゑ末すゑすえののの二句
  4. 4露つゆ露つゆつゆにだににだににだに三句
  5. 5宿やど宿やどやどりもりもりも果は果ははてぬてぬてぬ四句
  6. 6よひのよひのよいの稻妻いなづま稻妻いなづまいなずま結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕摂政太政大臣(良経)の家の百首歌合で詠んだ歌。

風の吹きわたる浅茅の葉末の露にさえ、宿りきることのない宵の稲妻よ。

意訳

風に揺れる浅茅の葉末の露。その露に映るはずの稲妻の光は、露に宿りきる間もないほど一瞬で消えてしまう。

語釈・文法注

淺茅が末
浅茅の葉先。
宿りも果てぬ
宿りきらない。

和歌

作者
藤原有家(ふじわらのありいえ) 1155–1216
藤原重家の子で、六条藤家の歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。大蔵卿に至った。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・377番
歌体
短歌
状況
詞書「攝政太政大臣の家の百首の歌合に」(摂政太政大臣(良経)の家の百首歌合で詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

六百番歌合での有家の作。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ43)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日