古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 376番

有明の

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

有明の月を待つ家の袖の上に、人にあてにさせるばかりの宵の稲妻よ。

作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1守覺法親王しゆかくほふしんわう守覺法親王しゆかくほふしんわうしゅかくほっしんのう、、、五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2有明ありあけ有明ありあけありあけののの初句
  3. 3月つき月つきつき待ま待ままつつつ宿やど宿やどやどののの二句
  4. 4袖そで袖そでそでののの上うへ上うへうえににに三句
  5. 5人ひと人ひとひとだのめなるだのめなるだのめなる四句
  6. 6宵よひ宵よひよいののの稻妻いなづま稻妻いなづまいなずま結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌。

有明の月を待つ家の袖の上に、人にあてにさせるばかりの宵の稲妻よ。

意訳

有明の月が出るのを待っていると、宵の稲妻がぱっと袖を照らす。月の光かと期待させて、すぐに消えてしまう。

語釈・文法注

稻妻
いなずま。稲を実らせるとされた。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・376番
歌体
短歌
状況
詞書「守覺法親王、五十首の歌よませ侍りけるに」(守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ43)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日