新古今和歌集 巻第四 秋歌上 375番
大荒木の
大荒木の森の木の間を漏れてこないで、人にあてにさせるばかりの秋の夜の月よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕五十首歌を献上した時に、「杜間の月」という題で詠んだ歌。
大荒木の森の木の間を漏れてこないで、人にあてにさせるばかりの秋の夜の月よ。
意訳
大荒木の森の木々が茂っていて、月の光がなかなか漏れてこない。今にも見えそうで見えず、人をむなしく期待させるばかりの秋の夜の月だ。
語釈・文法注
- 大荒木の杜
- 山城国の歌枕。
- 人だのめ
- 人に期待をもたせること。
和歌
- 作者
- 俊成女(藤原俊成女)(としなりのむすめ(しゅんぜいのむすめ)) 1171?–1254?
藤原俊成の孫で、養女となった。源通具の妻。後鳥羽院に仕え、千五百番歌合などで活躍した。余情に富む妖艶な歌風で、新古今時代を代表する女性歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・375番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「五十首の歌奉りし時、杜間月といふことを」(五十首歌を献上した時に、「杜間の月」という題で詠んだ歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
俊成女の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ43)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日