新古今和歌集 巻第四 秋歌上 374番
深草の
深草の里の月の光の寂しさも、住んできたままの、野辺の秋風であることよ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。
深草の里の月の光の寂しさも、住んできたままの、野辺の秋風であることよ。
意訳
深草の里は、今ではすっかり荒れて野辺となっている。月の光の寂しさも、吹く秋風も、住みなれたころのままだ。
語釈・文法注
- すみこし
- 住んできた。月が「澄み」を響かせる。
和歌
- 作者
- 源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・374番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「すみ」に「住み」と「澄み」を掛ける。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
通具の歌。『伊勢物語』の深草の里の話をふまえる。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ43)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日