新古今和歌集 巻第四 秋歌上 373番
高圓の
高円の野道の篠原の葉先がざわめいて、そよそよと、木枯らしが今日吹きはじめたようだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕法性寺入道前関白太政大臣(忠通)の家の歌合で、「野風」という題で詠んだ歌。
高円の野道の篠原の葉先がざわめいて、そよそよと、木枯らしが今日吹きはじめたようだ。
意訳
高円の野道に茂る篠の葉先がざわざわと鳴る。そよそよという音に、今日いよいよ木枯らしが吹きはじめたことを知る。
語釈・文法注
- 野路
- 野の道。
- しの原
- 篠竹の生えた原。
- そゝや
- 葉の鳴る音と、「それよ」を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原基俊(ふじわらのもととし) 1060–1142
藤原俊家の子。官位は低かったが、歌壇の重鎮として源俊頼と並び称され、藤原俊成の師となった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・373番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「法性寺入道前關白太政大臣の家の歌合に、野風」(法性寺入道前関白太政大臣(忠通)の家の歌合で、「野風」という題で詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「そそや」に音と「それよ」を掛ける。
解説
基俊の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、66頁(コマ43)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日