古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 371番

秋風の

曽禰好忠(そねのよしただ)

秋風が四方から吹いてくる音羽山では、どの草木がのどかでいられようか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
曾禰好忠(曽禰好忠)
  1. 1秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜののの初句
  2. 2よもによもによもに吹ふ吹ふふききき來く來くくるるる二句
  3. 3音羽山おとはやま音羽山おとはやまおとわやま三句
  4. 4なにのなにのなにの草木くさき草木くさきくさきかかか四句
  5. 5のどけかるべきのどけかるべきのどけかるべき結句

引用の仕方

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現代語訳

秋風が四方から吹いてくる音羽山では、どの草木がのどかでいられようか。

意訳

音羽山には秋風が四方から吹きつける。その音に揺さぶられて、のどかでいられる草木は一本もないだろう。

語釈・文法注

音羽山
山城国と近江国の境の山。「音」を響かせる。
のどけかるべき
のどかであろうか、いやない。

和歌

作者
曽禰好忠(そねのよしただ) 生没年未詳(十世紀後半)
丹後掾を務めたことから曽丹と呼ばれた。古語や俗語を交えた斬新な歌風で、当時は異端視されたが、新古今時代に高く評価された。百首歌・毎月集の形式を試みた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・371番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

反語
反語。

解説

好忠の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、65頁(コマ42)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日