古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 370番

秋くれば

和泉式部(いずみしきぶ)

秋が来ると、常盤の山の松風も、色が移るほどに身にしみることだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
和泉式部
  1. 1秋あき秋あきあきくればくればくれば初句
  2. 2常磐ときは常磐ときはときわののの山やま山やまやまののの二句
  3. 3松まつ松まつまつ風かぜ風かぜかぜももも三句
  4. 4うつるばかりにうつるばかりにうつるばかりに四句
  5. 5身み身みみにぞしみけるにぞしみけるにぞしみける結句

引用の仕方

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現代語訳

秋が来ると、常盤の山の松風も、色が移るほどに身にしみることだ。

意訳

常盤山の松は一年中色を変えない。けれども秋になると、その松を吹く風さえ、色が移り変わるかと思うほど身にしみる。

語釈・文法注

常磐の山
山城国(京都市右京区)の常盤。「常磐(変わらない)」を掛ける。
うつる
(色が)移る。

和歌

作者
和泉式部(いずみしきぶ) 978?–?
大江雅致の娘。和泉守橘道貞の妻となり、のち冷泉天皇の皇子為尊親王・敦道親王との恋で知られる。中宮彰子に仕えた。情熱的な恋の歌が多く、『和泉式部日記』がある。娘は小式部内侍。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・370番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

和泉式部の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、65頁(コマ42)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日