古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 369番

蜩蟬の

藤原長能(ふじわらのながとう)

ひぐらしの鳴く夕暮れは、つらいことだ。いつも尽きることのないもの思いではあるけれども。

作者
藤原長能
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2蜩蟬ひぐらし蜩蟬ひぐらしひぐらしののの初句
  3. 3なくなくなく夕暮ゆふぐれ夕暮ゆふぐれゆうぐれぞぞぞ二句
  4. 4憂う憂ううかりけるかりけるかりける三句
  5. 5いつもつきせぬいつもつきせぬいつもつきせぬ四句
  6. 6思おも思おもおもひなれどもひなれどもいなれども結句

引用の仕方

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現代語訳

ひぐらしの鳴く夕暮れは、つらいことだ。いつも尽きることのないもの思いではあるけれども。

意訳

もの思いはいつも尽きないけれど、ひぐらしの鳴く秋の夕暮れには、ことさらつらく感じられる。

語釈・文法注

蜩蟬
ひぐらし。底本は「蜩蟬」の二字に「ひぐらし」と振る。
憂かりける
「ぞ」の結びで連体形。

和歌

作者
藤原長能(ふじわらのながとう) 949?–1009?
藤原倫寧の子で、右大将道綱母の弟。花山院の歌壇で活躍した。能因法師の歌の師とされる。中古三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・369番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ・倒置法
三句切れ・倒置法。

解説

長能の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、65頁(コマ42)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日