古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 365番

思ふ事

宮内卿(くないきょう)

思い悩むことは、特にこれということもないのに、秋の夕べがなぜ悲しいのかを、自分の心に問いかけることだ。

作者
宮內卿(宮内卿)
  1. 1秋あき秋あきあきののの歌うた歌うたうたとてよみとてよみとてよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2思おも思おもおもふふう事こと事ことこと初句
  3. 3さしてそれとさしてそれとさしてそれとははは二句
  4. 4なきものなきものなきものををを三句
  5. 5秋あき秋あきあきののの夕ゆふべ夕ゆふべゆうべををを四句
  6. 6心こころ心こころこころにぞにぞにぞ問と問ととふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕秋の歌として詠みました歌。

思い悩むことは、特にこれということもないのに、秋の夕べがなぜ悲しいのかを、自分の心に問いかけることだ。

意訳

特にこれといった悩みがあるわけでもないのに、秋の夕暮れになると、なぜか悲しくなる。その理由を、自分の心に問いかけている。

語釈・文法注

さして
特に。

和歌

作者
宮内卿(くないきょう) 生没年未詳(十二世紀末〜十三世紀初め)
源師光の娘。後鳥羽院に仕えた女房で、若くして歌才を認められ、千五百番歌合などで活躍したが、二十歳前後で亡くなったと伝えられる。「若草の宮内卿」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・365番
歌体
短歌
状況
詞書「秋の歌とてよみ侍りける」(秋の歌として詠みました歌)。

解説

宮内卿の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、64頁(コマ42)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日