古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 358番

暮れかゝる

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

暮れかかる何もない空の秋を見て、思わずたまる袖の涙の露であることよ。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2暮く暮くくれかゝるれかゝるれかかる初句
  3. 3むなしきむなしきむなしき空そら空そらそらののの二句
  4. 4秋あき秋あきあきををを見み見みみててて三句
  5. 5覺おぼ覺おぼおぼえずたまるえずたまるえずたまる四句
  6. 6袖そで袖そでそでののの露つゆ露つゆつゆかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

暮れかかる何もない空の秋を見て、思わずたまる袖の涙の露であることよ。

意訳

日が暮れかかる秋の空は、何もなくがらんとしている。その空を見ていると、思わず涙が袖にたまってしまう。

語釈・文法注

むなしき空
何もない空。
覺えず
思わず。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・358番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、63頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日