古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 357番

おしなべて

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

これまで思ってきたさまざまなことの数々に加えて、いっそう趣が深まる秋の夕暮れよ。

詞書
「百首の歌奉りし時」(前の歌と同じ詞書)
作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1おしなべておしなべておしなべて初句
  2. 2思おも思おもおもひしことのひしことのいしことの二句
  3. 3數々かずかず數々かずかずかずかずににに三句
  4. 4猶なほ猶なほなお色いろ色いろいろまさるまさるまさる四句
  5. 5秋あき秋あきあきのゆふぐれのゆふぐれのゆうぐれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

これまで思ってきたさまざまなことの数々に加えて、いっそう趣が深まる秋の夕暮れよ。

意訳

これまでの人生で思い悩んできたことは数多いが、秋の夕暮れには、そのもの思いがさらに色を深める。

語釈・文法注

おしなべて
すべて。
色まさる
色が濃くなる。趣が深まる。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・357番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

良経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、63頁(コマ41)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日