新古今和歌集 巻第四 秋歌上 348番
ほのかにも
せめてほのかにでも、風は吹いてほしいものだ。花薄が露に濡れてもつれ合っていても。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
せめてほのかにでも、風は吹いてほしいものだ。花薄が露に濡れてもつれ合っていても。
意訳
花薄が露に濡れて、もつれ合うようにしおれている。風よ、せめてそっと吹いて、ほどいてやってほしい。
語釈・文法注
- 吹かなむ
- 吹いてほしい。
- むすほほれ
- もつれ乱れる。心がふさぐ意を重ねる。
和歌
- 作者
- 徽子女王(斎宮女御)(きしじょおう) 929–985
醍醐天皇の皇子重明親王の娘。伊勢の斎宮を務めたのち、村上天皇の女御となり、斎宮女御と呼ばれた。琴と和歌にすぐれた。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・348番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
徽子女王の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、61頁(コマ40)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日