古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 336番

誰をかも

小野小町(おののこまち)

誰を待っているのだろうか、待乳山の女郎花は。秋に会おうと約束した人がいるらしい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
小野小町
  1. 1誰たれ誰たれたれをををかもかもかも初句
  2. 2まつちのまつちのまつちの山やま山やまやまののの二句
  3. 3女郞花をみなへし女郞花をみなへしおみなえし三句
  4. 4秋あき秋あきあきととと契ちぎ契ちぎちぎれるれるれる四句
  5. 5人ひと人ひとひとぞあるらしぞあるらしぞあるらし結句

引用の仕方

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現代語訳

誰を待っているのだろうか、待乳山の女郎花は。秋に会おうと約束した人がいるらしい。

意訳

待乳山の女郎花は、誰かを待っているように咲いている。秋に会おうと約束した人がいるのだろう。

語釈・文法注

まつち
「待つ」と「待乳山」の掛詞。
女郞花
秋の七草の一つ。女性にたとえられる。

和歌

作者
小野小町(おののこまち) 生没年未詳(九世紀中頃)
仁明・文徳天皇の頃の女性歌人。経歴はほとんどわからないが、仮名序は「あはれなるやうにてつよからず」と評し、恋の歌、ことに夢の歌に優れる。美女の伝説が多く生まれた。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・336番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「まつ」に「待つ」と「待乳山」を掛ける。

解説

小町の歌として伝わる。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日