古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 335番

秋の野を

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

秋の野を分けて行く時の露に移り移りして、私の袖は花の香りがすることだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
凡河內躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1秋あき秋あきあきののの野の野ののををを初句
  2. 2わけゆくわけゆくわけゆく露つゆ露つゆつゆににに二句
  3. 3うつりつゝうつりつゝうつりつつ三句
  4. 4わがわがわが衣手ころもで衣手ころもでころもでははは四句
  5. 5花はな花はなはなののの香か香かかぞするぞするぞする結句

引用の仕方

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現代語訳

秋の野を分けて行く時の露に移り移りして、私の袖は花の香りがすることだ。

意訳

秋の野を分けて行くと、草花の露が袖に移り、その香りで私の袖は花の香りがする。

語釈・文法注

うつりつゝ
移り移りして。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・335番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

躬恒の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日