古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 334番

さを鹿の

大伴家持(おおとものやかもち)

雄鹿が朝立つ小野の秋萩に、玉かと見えるほどに置いている白露よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中納言家持(大伴家持)
  1. 1さささををお鹿しか鹿しかしかののの初句
  2. 2朝あさ朝あさあさたつたつたつ小野をの小野をのおのののの二句
  3. 3秋萩あきはぎ秋萩あきはぎあきはぎににに三句
  4. 4玉たま玉たまたまととと見み見みみるまでるまでるまで四句
  5. 5おけるおけるおける白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

雄鹿が朝立つ小野の秋萩に、玉かと見えるほどに置いている白露よ。

意訳

雄鹿が朝、野を立って去っていく。その野の萩には、玉かと見えるほど美しく白露が置いている。

語釈・文法注

さを鹿
雄の鹿。
小野
野。「を」は接頭語。

和歌

作者
大伴家持(おおとものやかもち) 718?–785
大伴旅人の子。越中守などを経て中納言に至った。『万葉集』の編纂に深く関わったとされ、同集に最も多くの歌を残す。繊細で抒情的な歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・334番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

『万葉集』巻八の家持の歌の異伝。底本は第二句を「朝たつ小野の」とする。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日