古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 326番

いとゞしく

大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ)

いっそう思いに沈んで消え入りそうになるだろう。七夕の別れの袖に置いた白露は。

詞書
「七夕の心を」(前の歌と同じ詞書)
作者
大中臣能宣朝臣(大中臣能宣)
  1. 1いとゞしくいとゞしくいとどしく初句
  2. 2思おも思おもおもひけぬべしひけぬべしいけぬべし二句
  3. 3棚機たなばた棚機たなばたたなばたののの三句
  4. 4別わか別わかわかれのれのれの袖そで袖そでそでににに四句
  5. 5おけるおけるおける白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

いっそう思いに沈んで消え入りそうになるだろう。七夕の別れの袖に置いた白露は。

意訳

七夕の逢瀬が終わり、別れの朝を迎えた二星の袖には、涙のような白露が置いている。その思いの深さに、露も消え入りそうだ。

語釈・文法注

いとゞしく
いっそう。
けぬべし
消えてしまいそうだ。

和歌

作者
大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) 921–991
伊勢神宮の祭主。梨壺の五人の一人として『後撰和歌集』の撰集にあたった。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・326番
歌体
短歌
状況
詞書「七夕の心を」(七夕の心を詠んだ歌)。

解説

能宣の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、58頁(コマ39)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日