古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 313番

おほ空を

紀貫之(きのつらゆき)

大空を私も眺めて、彦星が妻を待つ七夕の夜でさえ、独り寝をするのだろうか。

作者
紀貫之
  1. 1延喜えんぎ延喜えんぎえんぎののの御時おほんとき御時おほんときおおんとき、、、月次つきなみ月次つきなみつきなみののの屏風びやうぶ屏風びやうぶびょうぶににに詞書
  2. 2おほおほおお空ぞら空ぞらぞらををを初句
  3. 3われもながめてわれもながめてわれもながめて二句
  4. 4彥星ひこぼし彥星ひこぼしひこぼしののの三句
  5. 5妻つま妻つまつままつまつまつ夜よ夜よよさへさへさえ四句
  6. 6獨ひとり獨ひとりひとりかもかもかも寐ね寐ねねむむむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕延喜の御代の、月次の屏風に添えた歌。

大空を私も眺めて、彦星が妻を待つ七夕の夜でさえ、独り寝をするのだろうか。

意訳

七夕の夜、彦星は一年ぶりに織女と会う。私も同じ空を眺めながら、この夜でさえ独りで寝るのだろうか。

語釈・文法注

彥星
牽牛星。七夕の夜に織女と会う。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・313番
歌体
短歌
状況
詞書「延喜の御時、月次の屏風に」(延喜の御代の、月次の屏風に添えた歌)。

解説

貫之の屏風歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、56頁(コマ38)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日