古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 308番

うたゝ寢の

式子内親王(しょくしないしんのう)

うたた寝から覚めた明け方の袖に、はっきりと変わったのがわかる。使い慣れた扇の風が、秋の初風に。

作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたににに詞書
  2. 2うたゝうたゝうたた寢ね寢ねねののの初句
  3. 3朝あさ朝あさあさけのけのけの袖そで袖そでそでににに二句
  4. 4かはるなりかはるなりかわるなり三句
  5. 5ならすならすならす扇あふぎ扇あふぎおうぎののの四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの初風はつかぜ初風はつかぜはつかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌に詠んだ歌。

うたた寝から覚めた明け方の袖に、はっきりと変わったのがわかる。使い慣れた扇の風が、秋の初風に。

意訳

夏の間使い慣れた扇であおぐ風が、明け方のうたた寝の袖には、もう秋の初風のように感じられる。

語釈・文法注

ならす扇
使い慣れた扇。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・308番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌に」(百首歌に詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、55頁(コマ37)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日