新古今和歌集 巻第四 秋歌上 307番
日をへつゝ
日がたつにつれて音がいっそう高まっていく。和泉の国の信太の森の、たくさんの枝を吹く秋風は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕題を探り当てて人々が歌を詠んだ時に、「信太の森の秋風」を詠んだ歌。
日がたつにつれて音がいっそう高まっていく。和泉の国の信太の森の、たくさんの枝を吹く秋風は。
意訳
和泉の信太の森の楠は、千もの枝を広げている。そこを吹く秋風の音は、秋が深まるにつれて日ごとに高まっていく。
語釈・文法注
- 題をさぐり
- くじで題を引き当てて。
- 千枝
- たくさんの枝。信太の森の楠は枝が多いことで知られた。
和歌
- 作者
- 藤原経衡(ふじわらのつねひら) 1005–1072
藤原公業の子。筑前守などを務めた。和歌六人党の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・307番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「題をさぐり、これかれ歌よみたるに、信太の杜の秋風をよめる」(題を探り当てて人々が歌を詠んだ時に、「信太の森の秋風」を詠んだ歌)。
解説
作者の経衡は藤原経衡。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、54〜55頁(コマ37)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日