古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 292番

あけぬるか

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

夜が明けたのだろうか。袖のあたりが寒い。菅原の伏見の里に吹く秋の初風よ。

作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1守覺法親王しゆかくほふしんわう守覺法親王しゆかくほふしんわうしゅかくほっしんのう五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうたよませよませよませ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときとき詞書
  2. 2あけぬるかあけぬるかあけぬるか初句
  3. 3衣手ころもで衣手ころもでころもで寒さむ寒さむさむししし二句
  4. 4すがはらやすがはらやすがわらや三句
  5. 5伏見ふしみ伏見ふしみふしみののの里さと里さとさとののの四句
  6. 6秋あき秋あきあきののの初風はつかぜ初風はつかぜはつかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌。

夜が明けたのだろうか。袖のあたりが寒い。菅原の伏見の里に吹く秋の初風よ。

意訳

袖のあたりがひんやりとして、夜が明けたのかと気づく。菅原の伏見の里に、秋の初風が吹いている。

語釈・文法注

すがはらや
大和国の菅原。伏見の里はそこにあった。
衣手
袖。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・292番
歌体
短歌
状況
詞書「守覺法親王五十首の歌よませ侍りける時」(守覚法親王が五十首歌を詠ませました時の歌)。

修辞

初句切れ・二句切れ
初句切れ・二句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、52頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日