古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第四 秋歌上 291番

伏見山

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

伏見山の松の陰から見渡すと、夜が明けていく田の面に、秋風が吹いている。

作者
皇太后宮大夫俊成(藤原俊成)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2伏見ふしみ伏見ふしみふしみ山やま山やまやま初句
  3. 3松まつ松まつまつのかけよりのかけよりのかげより二句
  4. 4見み見みみ渡わた渡わたわたせばせばせば三句
  5. 5あくるあくるあくる田た田たたののの面も面ももににに四句
  6. 6秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜぞふくぞふくぞふく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

伏見山の松の陰から見渡すと、夜が明けていく田の面に、秋風が吹いている。

意訳

伏見山の松の木陰から見渡すと、明けていく田の一面に秋風が吹きわたり、稲穂がなびいている。

語釈・文法注

伏見山
山城国(京都市伏見区)の山。
田の面
田の表面。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・291番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、52頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日