新古今和歌集 巻第四 秋歌上 290番
吹く風の
吹く風の色こそ見えないけれど、高砂の峰の上の松に、秋はやって来たことだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕最勝四天王院の襖絵の、高砂を描いた所に添えた歌。
吹く風の色こそ見えないけれど、高砂の峰の上の松に、秋はやって来たことだ。
意訳
風には色がないので目には見えないが、高砂の峰の松を吹く風の音に、たしかに秋の訪れが感じられる。
語釈・文法注
- 高砂
- 播磨国(兵庫県)の歌枕。松の名所。
- 尾上
- 山の峰の上。
和歌
- 作者
- 藤原秀能(ふじわらのひでよし) 1184–1240
後鳥羽院の北面・西面の武士。和歌所の寄人として院に重んじられた。承久の乱で院方として戦い、のち出家して如願と号した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第四・秋歌上・290番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「最勝四天王院の障子に、高砂かきたる所」(最勝四天王院の襖絵の、高砂を描いた所に添えた歌)。
解説
秀能の最勝四天王院障子和歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、52頁(コマ36)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日