新古今和歌集 巻第三 夏歌 283番
夏はつる
夏の終わりに使われなくなる扇と、秋の白露と、どちらが先に置かれようとしているのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕延喜の御代の、月次(月ごとの行事)の屏風に添えた歌。
夏の終わりに使われなくなる扇と、秋の白露と、どちらが先に置かれようとしているのだろうか。
意訳
夏の終わりには扇を使わなくなって置き、秋が来れば白露が置く。扇を置くのと露が置くのと、どちらが先になるのだろうか。
語釈・文法注
- 置かむ
- 扇を「置く」(使わなくなる)と、露が「置く」の掛詞。
和歌
- 作者
- 壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・283番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「延喜の御時、月次の屏風に」(延喜の御代の、月次(月ごとの行事)の屏風に添えた歌)。
修辞
- 掛詞
- 「おく」に扇を「置く」と露が「置く」を掛ける。
解説
忠岑の屏風歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、50頁(コマ35)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日