古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 271番

なく蟬の

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

鳴く蝉の声も涼しく聞こえる夕暮れに、もう秋を思わせて置いている、森の木の下の露よ。

詞書
「百首の歌奉りしとき」(前の歌と同じ詞書)
作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1なくなくなく蟬せみ蟬せみせみののの初句
  2. 2聲こゑ聲こゑこえもすゞしきもすゞしきもすずしき二句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆうぐれにぐれにぐれに三句
  4. 4秋あき秋あきあきをををかけたるかけたるかけたる四句
  5. 5杜もり杜もりもりののの下露したつゆ下露したつゆしたつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

鳴く蝉の声も涼しく聞こえる夕暮れに、もう秋を思わせて置いている、森の木の下の露よ。

意訳

夕暮れ、蝉の声も涼しく感じられる。森の木の下に置いた露は、早くも秋の気配を帯びている。

語釈・文法注

秋をかけたる
秋の気配を帯びた。

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・271番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りしとき」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

二条院讃岐の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、48頁(コマ34)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日