古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 268番

夕立の

式子内親王(しょくしないしんのう)

夕立の雲もとどまらずに去った夏の日が傾く山に、ひぐらしの声が聞こえる。

作者
式子内親王
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうたののの中なか中なかなかににに詞書
  2. 2夕立ゆふだち夕立ゆふだちゆうだちののの初句
  3. 3雲くも雲くもくももとまらぬもとまらぬもとまらぬ二句
  4. 4夏なつ夏なつなつののの日ひ日ひひののの三句
  5. 5傾かたぶ傾かたぶかたぶくくく山やま山やまやまににに四句
  6. 6日ひ日ひひぐらしのぐらしのぐらしの聲こゑ聲こゑこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌の中に詠んだ歌。

夕立の雲もとどまらずに去った夏の日が傾く山に、ひぐらしの声が聞こえる。

意訳

夕立の雲はさっと通り過ぎ、夏の日が西の山に傾いていく。その山からひぐらしの声が聞こえてくる。

語釈・文法注

日ぐらし
ひぐらし(蜩)。夕暮れに鳴く蝉。「日暮らし」を響かせる。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・268番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌の中に」(百首歌の中に詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日