古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 267番

庭の面は

源頼政(みなもとのよりまさ)

庭の面はまだ乾いていないのに、夕立のあった空は、そ知らぬ顔で澄んでいる月であることよ。

作者
從三位賴政(源頼政)
  1. 1夏月かげつ夏月かげつかげつをををよめるよめるよめる詞書
  2. 2庭には庭にはにわののの面おも面おもおもははは初句
  3. 3まだかわかぬにまだかわかぬにまだかわかぬに二句
  4. 4夕立ゆふだち夕立ゆふだちゆうだちののの三句
  5. 5空そら空そらそらさりげなくさりげなくさりげなく四句
  6. 6澄す澄すすめるめるめる月つき月つきつきかなかなかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕「夏の月」を詠んだ歌。

庭の面はまだ乾いていないのに、夕立のあった空は、そ知らぬ顔で澄んでいる月であることよ。

意訳

夕立がやんだばかりで庭はまだ濡れているのに、空はもう何事もなかったかのように晴れて、月が澄んで照っている。

語釈・文法注

さりげなく
何事もなかったように。

和歌

作者
源頼政(みなもとのよりまさ) 1104–1180
摂津源氏の武将で、二条院讃岐の父。歌人としても名高く、歌林苑の歌人と交わった。以仁王を奉じて平家打倒の兵を挙げ、宇治で敗れて自害した。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・267番
歌体
短歌
状況
詞書「夏月をよめる」(「夏の月」を詠んだ歌)。

解説

作者の頼政は源頼政。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日