古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 269番

夕づく日

藤原忠良(ふじわらのただよし)

夕日の差す庵の柴の戸に、寂しくも聞こえることか、ひぐらしの声は。

作者
前大納言忠良(藤原忠良)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2夕ゆふ夕ゆふゆうづくづくづく日ひ日ひひ初句
  3. 3さすやさすやさすや庵いほり庵いほりいおりののの二句
  4. 4柴しば柴しばしばののの戶と戶ととににに三句
  5. 5さびしくもあるかさびしくもあるかさびしくもあるか四句
  6. 6蜩蟬ひぐらし蜩蟬ひぐらしひぐらしのこゑのこゑのこえ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

夕日の差す庵の柴の戸に、寂しくも聞こえることか、ひぐらしの声は。

意訳

夕日が差しこむ山の庵の柴の戸に、ひぐらしの声が聞こえてくる。その声がなんとも寂しい。

語釈・文法注

夕づく日
夕日。
柴の戶
柴を編んで作った粗末な戸。

和歌

作者
藤原忠良(ふじわらのただよし) 1164–1225
藤原基実の子。大納言に至った。後鳥羽院の歌壇で千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・269番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

忠良の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、48頁(コマ34)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日