古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 266番

十市には

源俊頼(みなもとのとしより)

十市のあたりでは夕立が降っているらしい。天の香具山が雲に隠れていく。

作者
源俊賴朝臣(源俊頼)
  1. 1雲隔遠望くもゑんばうをへだつ雲隔遠望くもゑんばうをへだつくもえんぼうおへだつといへるといへるといえる心こころ心こころこころをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2十市とほち十市とほちとおちにににははは初句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆうだちすらしだちすらしだちすらし二句
  4. 4久方ひさかた久方ひさかたひさかたののの三句
  5. 5天あま天あまあまののの香久山かぐやま香久山かぐやまかぐやま四句
  6. 6雲くも雲くもくもがくれがくれがくれ行ゆ行ゆゆくくく結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「雲隔遠望(雲が遠くの眺めを隔てる)」という題で詠みました歌。

十市のあたりでは夕立が降っているらしい。天の香具山が雲に隠れていく。

意訳

遠く十市のほうに夕立が来ているらしい。天の香具山が、雨雲に包まれて見えなくなっていく。

語釈・文法注

十市
大和国の地名。香具山の近く。
すらし
するらし。しているらしい。

和歌

作者
源俊頼(みなもとのとしより) 1055?–1129?
大納言源経信の子。白河院の命で五番目の勅撰集『金葉和歌集』を撰んだ。新しい題材や言葉を大胆に取り入れた歌風で、歌論書『俊頼髄脳』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・266番
歌体
短歌
状況
詞書「雲隔遠望といへる心をよみ侍りける」(「雲隔遠望(雲が遠くの眺めを隔てる)」という題で詠みました歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。

解説

俊頼の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日