古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 265番

露すがる

藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね)

露がすがりつくように宿る庭の笹がなびき伏して、ひとしきり通り過ぎていった、夕立の雲よ。

作者
權中納言公經(藤原公経(西園寺公経))
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2露つゆ露つゆつゆすがるすがるすがる初句
  3. 3庭には庭にはにわののの玉たま玉たまたまざさざさざさ二句
  4. 4うちなびきうちなびきうちなびき三句
  5. 5一ひと一ひとひとむらむらむら過す過すすぎぬぎぬぎぬ四句
  6. 6夕ゆふ夕ゆふゆうだちのだちのだちの雲くも雲くもくも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

露がすがりつくように宿る庭の笹がなびき伏して、ひとしきり通り過ぎていった、夕立の雲よ。

意訳

夕立がさっと通り過ぎていった。庭の笹には露がすがりつくように宿り、まだなびき伏している。

語釈・文法注

露すがる
露がすがりつくように宿る。
玉ざさ
笹の美称。
一むら
ひとしきり。

和歌

作者
藤原公経(西園寺公経)(ふじわらのきんつね) 1171–1244
藤原実宗の子で、藤原定家の妻の弟。太政大臣に至った。承久の乱では幕府方に通じ、乱後は朝廷の実権を握った。京都の北山に西園寺を建て、西園寺家の祖となった。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・265番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

公経の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、47頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日