古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 260番

かさねても

藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね)

重ねて着ても涼しいことだ、夏衣は。その薄い袂に、月の光が宿っている。

作者
攝政太政大臣(藤原良経(後京極摂政))
  1. 1家いへ家いへいえののの百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2かさねてもかさねてもかさねても初句
  3. 3涼すず涼すずすずしかりけりしかりけりしかりけり二句
  4. 4夏衣なつごろも夏衣なつごろもなつごろも三句
  5. 5うすきうすきうすき袂たもと袂たもとたもとににに四句
  6. 6宿やど宿やどやどるるる月つき月つきつきかげかげかげ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕自邸での百首歌合に詠んだ歌。

重ねて着ても涼しいことだ、夏衣は。その薄い袂に、月の光が宿っている。

意訳

薄い夏衣は重ねて着ても涼しいが、その袂に月の光が映ると、いっそう涼しく感じられる。

語釈・文法注

月かげ
月の光。

和歌

作者
藤原良経(後京極摂政)(ふじわらのよしつね) 1169–1206
九条兼実の子。摂政・太政大臣に至った。『新古今和歌集』の仮名序を書き、和歌所の寄人の筆頭として撰集を主導した。叔父の慈円や藤原定家ら御子左家の歌人を庇護し、清新で格調の高い歌を詠んだ。書にもすぐれ、後京極流の祖とされる。『新古今和歌集』に七十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・260番
歌体
短歌
状況
詞書「家の百首の歌合に」(自邸での百首歌合に詠んだ歌)。

修辞

二句切れ
二句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

六百番歌合での良経の作。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、46頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日