新古今和歌集 巻第三 夏歌 259番
淸見潟
清見潟では、月がつれなく残る天の戸を、明けるのを待たずに白んでいく、波の上であることよ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕最勝四天王院の襖絵の、清見が関を描いた所に添えた歌。
清見潟では、月がつれなく残る天の戸を、明けるのを待たずに白んでいく、波の上であることよ。
意訳
清見潟の夜明け前、空にはまだ有明の月が残っているのに、海の上は月の光と白波で、夜明けを待たずに白んで見える。
語釈・文法注
- 淸見潟
- 駿河国(静岡県)の海岸。清見が関があった。
- 天の戶
- 天の岩戸。空。
- しらむ
- 白む。
和歌
- 作者
- 源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・259番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「最勝四天王院の障子に、淸見關書きたる所」(最勝四天王院の襖絵の、清見が関を描いた所に添えた歌)。
解説
通光の最勝四天王院障子和歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、46頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日