古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 256番

窓近き

式子内親王(しょくしないしんのう)

窓の近くの竹の葉を吹き荒れる風の音で、ただでさえ短い夏の夜のうたた寝の夢が、いっそう短く覚めてしまう。

詞書
「百首の歌奉りし時」(前の歌と同じ詞書)
作者
式子內親王(式子内親王)
  1. 1窓まど窓まどまど近ちか近ちかちかききき初句
  2. 2竹たけ竹たけたけののの葉は葉ははすさぶすさぶすさぶ二句
  3. 3風かぜ風かぜかぜののの音おと音おとおとににに三句
  4. 4いとゞいとゞいとど短みじか短みじかみじかききき四句
  5. 5うたゝねのうたゝねのうたたねの夢ゆめ夢ゆめゆめ結句

引用の仕方

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現代語訳

窓の近くの竹の葉を吹き荒れる風の音で、ただでさえ短い夏の夜のうたた寝の夢が、いっそう短く覚めてしまう。

意訳

窓辺の竹の葉を風が吹き鳴らす。その音で、短い夏の夜のうたた寝の夢がたちまち覚めてしまった。

語釈・文法注

すさぶ
(風が)荒れる。もてあそぶ。
いとゞ
いっそう。

和歌

作者
式子内親王(しょくしないしんのう) ?–1201
後白河天皇の皇女。賀茂の斎院を務めた。藤原俊成に和歌を学び、内に秘めた激しい情を静かな調べで詠んだ。『新古今和歌集』に女性歌人として最も多い四十九首が入る。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・256番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

体言止め
「うたたねの夢」。

解説

式子内親王の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、45頁(コマ32)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日