古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 257番

窓近き

藤原公継(ふじわらのきんつぐ)

窓の近くのわずかな群竹に風が吹くと、秋が来たかと驚いて覚める、夏の夜の夢よ。

作者
春宮權大夫公繼(藤原公継)
  1. 1鳥羽とば鳥羽とばとばにてにてにて、、、竹風夜涼ちくふうやりやう竹風夜涼ちくふうやりやうちくふうやりょうといふことといふことということををを人々ひとびと人々ひとびとひとびとつかうまつりしにつかうまつりしにつこうまつりしに詞書
  2. 2窓まど窓まどまど近ちか近ちかちかききき初句
  3. 3いさゝむらいさゝむらいささむら竹たけ竹たけたけ二句
  4. 4風かぜ風かぜかぜ吹ふ吹ふふけばけばけば三句
  5. 5秋あき秋あきあきにおどろくにおどろくにおどろく四句
  6. 6夏なつ夏なつなつののの夜よ夜よよののの夢ゆめ夢ゆめゆめ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕鳥羽殿で、「竹風夜涼(竹を吹く風に夜が涼しい)」という題で人々が歌を詠みました時の歌。

窓の近くのわずかな群竹に風が吹くと、秋が来たかと驚いて覚める、夏の夜の夢よ。

意訳

窓辺の小さな竹やぶに風が吹いて葉が鳴ると、もう秋が来たのかと驚いて、夏の夜の夢から覚める。

語釈・文法注

いさゝむら竹
わずかに群がって生えている竹。
おどろく
はっと気づく。目を覚ます。

和歌

作者
藤原公継(ふじわらのきんつぐ) 1175–1227
藤原実定の子。左大臣に至った。徳大寺家を継いだ。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・257番
歌体
短歌
状況
詞書「鳥羽にて、竹風夜涼といふことを人々つかうまつりしに」(鳥羽殿で、「竹風夜涼(竹を吹く風に夜が涼しい)」という題で人々が歌を詠みました時の歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の公継は実定の子。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、46頁(コマ33)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日