古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 253番

大井川

藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい))

大井川をかがり火をともして下っていく鵜飼い舟は、幾つの瀬で、夏の短い夜を明かすのだろうか。

作者
皇太后宮太夫俊成(藤原俊成)
  1. 1千五百番せんごひやくばん千五百番せんごひやくばんせんごひゃくばん歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに詞書
  2. 2大井おほゐ大井おほゐおおい川がは川がはがわ初句
  3. 3かゞりさしゆくかゞりさしゆくかがりさしゆく二句
  4. 4鵜う鵜ううかひかひかい舟ぶね舟ぶねぶね三句
  5. 5幾いく幾いくいく瀨せ瀨せせににに夏なつ夏なつなつののの四句
  6. 6夜よ夜よよををを明あ明ああかすらむかすらむかすらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕千五百番歌合に詠んだ歌。

大井川をかがり火をともして下っていく鵜飼い舟は、幾つの瀬で、夏の短い夜を明かすのだろうか。

意訳

大井川をかがり火をともして鵜飼い舟が下っていく。短い夏の夜を、いくつの瀬を越えながら明かしていくのだろうか。

語釈・文法注

大井川
山城国(京都市)の嵐山のふもとを流れる川。
かゞりさしゆく
かがり火をともして行く。

和歌

作者
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)) 1114–1204
藤原定家の父。『千載和歌集』を撰び、歌論書『古来風体抄』を著した。余情と「幽玄」を重んじる歌風で、御子左家の歌学の基礎を築き、新古今時代の歌人たちを導いた。法名は釈阿。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・253番
歌体
短歌
状況
詞書「千五百番歌合に」(千五百番歌合に詠んだ歌)。

解説

俊成の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、45頁(コマ32)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日