古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 246番

今年より

藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう))

今年から花が咲きはじめた橘が、どうして昔の香りに匂うのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原家隆朝臣(藤原家隆)
  1. 1今年ことし今年ことしことしよりよりより初句
  2. 2花はな花はなはな咲さ咲ささききき初そ初そそむるむるむる二句
  3. 3橘たちばな橘たちばなたちばなののの三句
  4. 4いかでいかでいかで昔むかし昔むかしむかしののの四句
  5. 5香か香かかににに匂にほ匂にほにおふらむふらむうらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

今年から花が咲きはじめた橘が、どうして昔の香りに匂うのだろうか。

意訳

今年初めて花をつけた若い橘の木なのに、どうして昔の人を思い出させる香りがするのだろう。

語釈・文法注

咲き初むる
咲きはじめる。

和歌

作者
藤原家隆(ふじわらのいえたか(かりゅう)) 1158–1237
藤原俊成に和歌を学び、定家と並ぶ新古今時代の代表的歌人。『新古今和歌集』の撰者の一人。温雅で清澄な歌風で、生涯に六万首を詠んだと伝えられる。晩年は出家して壬生二品と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・246番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

家隆の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、44頁(コマ32)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日