古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 239番

行末を

源通具(みなもとのみちとも)

行く末を誰に偲べといって、夕風に約束しておこうか。わが家の橘の花は。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
右衛門督通具(源通具)
  1. 1行末ゆくすゑ行末ゆくすゑゆくすえををを初句
  2. 2誰たれ誰たれたれしのべとてしのべとてしのべとて二句
  3. 3夕ゆふ夕ゆふゆう風かぜ風かぜかぜににに三句
  4. 4契ちぎ契ちぎちぎりかおかむりかおかむりかおかむ四句
  5. 5宿やど宿やどやどののの橘たちばな橘たちばなたちばな結句

引用の仕方

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現代語訳

行く末を誰に偲べといって、夕風に約束しておこうか。わが家の橘の花は。

意訳

橘の花は昔の人を思い出させるという。この先、誰に私を偲んでもらおうとして、夕風に香りを託しておけばよいのか。

語釈・文法注

契りかおかむ
約束しておこうか。

和歌

作者
源通具(みなもとのみちとも) 1171–1227
内大臣源通親の子。大納言に至った。『新古今和歌集』の撰者の一人で、撰者名の筆頭に挙がる。妻は歌人の俊成女。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・239番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

通具の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、43頁(コマ31)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日