古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 237番

五月雨の

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)

五月雨の雲間から月が晴れて出てくるのを、しばらく待っていたほととぎすであることよ。

作者
二條院讃岐(二条院讃岐)
  1. 1建仁元年けんにんぐわんねん建仁元年けんにんぐわんねんけんにんがんねん三月やよひ三月やよひやよい歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせににに、、、雨後郭公うごのほととぎす雨後郭公うごのほととぎすうごのほととぎすといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2五月雨さみだれ五月雨さみだれさみだれののの初句
  3. 3雲くも雲くもくも間ま間ままののの月つき月つきつきののの二句
  4. 4晴は晴ははれゆくれゆくれゆくををを三句
  5. 5しばししばししばし待ま待ままちけるちけるちける四句
  6. 6郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎすかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕建仁元年三月の歌合で、「雨後の郭公」という題で詠んだ歌。

五月雨の雲間から月が晴れて出てくるのを、しばらく待っていたほととぎすであることよ。

意訳

五月雨がやみ、雲間から月が見えてきた。そのとたんにほととぎすが鳴いた。まるで、月が出るのをしばらく待っていたかのようだ。

語釈・文法注

晴れゆくを
晴れていくのを。

和歌

作者
二条院讃岐(にじょういんのさぬき) 1141?–1217?
源頼政の娘。二条天皇に仕え、のち後鳥羽院の中宮宜秋門院に仕えた。「沖の石の讃岐」と呼ばれた。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・237番
歌体
短歌
状況
詞書「建仁元年三月歌合に、雨後郭公といへる心を」(建仁元年三月の歌合で、「雨後の郭公」という題で詠んだ歌)。

解説

二条院讃岐の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、42頁(コマ31)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日