古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 229番

眞菰苅る

大江匡房(おおえのまさふさ)

真菰を刈る淀の沢の水は深いけれど、底まで月の光は澄みわたっていることだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
前中納言匡房(大江匡房)
  1. 1眞菰まこも眞菰まこもまこも苅か苅かかるるる初句
  2. 2淀よど淀よどよどののの澤さは澤さはさわ水みづ水みづみず二句
  3. 3深ふか深ふかふかけれどけれどけれど三句
  4. 4底そこ底そこそこまでまでまで月つき月つきつきののの四句
  5. 5影かげ影かげかげははは澄す澄すすみけりみけりみけり結句

引用の仕方

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現代語訳

真菰を刈る淀の沢の水は深いけれど、底まで月の光は澄みわたっていることだ。

意訳

五月雨で水かさの増した淀の沢は深くなったが、晴れた夜の月の光は、その底まで澄みわたって届いている。

語釈・文法注

淀
山城国の淀。淀川の流域。
澄みけり
「澄み」と「住み」を響かせる。

和歌

作者
大江匡房(おおえのまさふさ) 1041–1111
大江匡衡の曽孫。学者として後三条・白河・堀河天皇に仕え、権中納言に至った。有職故実書『江家次第』を著した。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・229番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

匡房の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、41頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日