新古今和歌集 巻第三 夏歌 230番
玉柏
美しい柏の木は茂ったことだなあ。五月雨の中で、葉を守る神が標を張るほどに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕「雨中の木の繁り」という題で詠んだ歌。
美しい柏の木は茂ったことだなあ。五月雨の中で、葉を守る神が標を張るほどに。
意訳
五月雨の中、柏の木の葉はすっかり茂った。葉を守る神が、ここは自分の領分だと標を張りめぐらしたかのようだ。
語釈・文法注
- 玉柏
- 柏の美称。
- 葉守の神
- 木の葉を守る神。柏の木に宿るとされた。
- しめはふる
- 標(しめ)を張る。
和歌
- 作者
- 藤原基俊(ふじわらのもととし) 1060–1142
藤原俊家の子。官位は低かったが、歌壇の重鎮として源俊頼と並び称され、藤原俊成の師となった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・230番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「雨中木繁といふ心を」(「雨中の木の繁り」という題で詠んだ歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
作者の基俊は俊成の師。百人一首75番の作者。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、41頁(コマ30)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日